ディベートの秘訣
最近、「君、ディベートうまいよね」と言われた。
特に、専門的に学習したわけでもないし、得意と思っているわけでもないのだが。
総合すると、やはりなんらかの力はあるのではないか、と言う気もしてきた。
いろいろなテクニックはあるのだろうが、「相手に対して説得力を持って話す」と考えると、私なりの方針はある。もともとどういう思考を持っていたかは知らないが、最近意識しているのは、「重要なことから話す」と言う事。このあたりは正しく決める力にも書いてあるのだが、詳しくは以前書いた。
その上で。
大体、ディベートになるような事柄については複数の論点がある。それが入り組んでいてしかも複数の判断軸の取り方があるから、結論がAかBか異なる。これを知っていると、どこで議論するかによって、結論が異なることが分かる。
だから、私が主張する場合、多くの場合はこうだ。
「結論はAです。まず、今回の前提条件を確認しておくと、この問題は、**と**が前提となっていると考えられます。その上で、論点は、α、β、γの3つです。この中でも、前提条件から考えると最も重要なのはα。それ以外は、前提条件から考えるとそれほど重要ではありません。**を判断軸にするのが妥当なので、Aが良いと思います。」
別に、どんな議論でも良いのだが、ある一定条件下で、判断軸を決めてしまえばA or Bと言う内容は、AかBかどちらか一方に決められるケースが多い。
また、複数の論点がある中で重要な観点だけに絞り込んだ場合もどちらかに決められる場合が多い。要するに、「重要な点にフォーカスをする」と言う事が重要だ。
ただ、「これが重要です!」と主張するときには当然重要な点にフォーカスしないとダメだ。それを外してしまっているともう弱い。
一方で、この主張に反論してくるケースで、「それは納得感がなく、この点とこの点ではどうだろうか?」と個別議論に持ち込もうとする者もいる。実はここに入り込んでしまうと平行線である。さらに言えば、ディベートの観客がいた場合はその反論は自滅するケースが多い。なぜなら、「重要だ!」と言っている点に対して回答していないからだ。私の議論の巧妙なところは、「ここが重要である。他は枝葉なのでどちらであっても大したことはない。」と切ってしまっていることだ。だから、ディベート内での反論であれば、「その前提条件は間違っている」「実はこちらの方が重要だ」と言うような主張をしなければならないのである。
基本は、複数論点と、判断軸。これを相手、あるいは周囲に「重要だ」と思わせれば勝ちだ。だからこそ、最初の主張で問題を定義してやる、ここが大事だ。逆に言えば、先に相手に問題を定義されてしまった場合、私がうまく反論できるかどうかは疑問だ。




















Comments
上手だね!と言った一人です(゚ー゚)
そうそう、そうやって解説してもらうとよく分かります。でも、このように書かれたのを読むと、極めて当然というか、あるべき姿という感じですね~
見習います。
つっても、もうそういう姿を、教室で体験することが出来ないのですが。
Posted by: ヨウイチイトウ | June 29, 2009 at 09:53 PM
ヨウイチイトウさん、コメントありがとうございます。
いやいや、そう言って頂けると光栄です。(^^)
またまた別の機会で何かご一緒できるといいですね。
Posted by: D | June 30, 2009 at 01:32 AM